…つづきです。もったいぶっている訳でなく忙しぶってるだけです。ごめんなさい。


その日、王子は姫の為にサプライズを用意していたのです。姫は星が好き、大好きなんです。そんな姫の為に王子はパーティーのクライマックスに上がる打ち上げ花火に想いを込めたのである。通常の花火を通常通り上げ…その後に姫の為だけに☆の形の花火を上げることにしたのである。その花火の時だけは雨に止んで欲しかったのである。もちろんお式の時も止んでいて欲しいけど、王子の想いが分かっているだけに、それが上手く姫に伝わるように曇り女の私は願いに願ったのである。だから、余計な事は考えずに準備を進め、時間に沿って動いたのである。
が、そんなに曇り女の思うようにはいかないもの。奇跡を願ったがそんな簡単に奇跡は起きないものなのである。

パーティーが終わってお食事をしていたおふたりの所へ行き、「ごめんね。今日は山の神様の力が出なかったね」と謝った。

と、姫の口から意外な言葉が。「私は山の神様の力を感じましたよ。だって、早撮りが出来たし、人前式が外で出来たし、バルーンリリースも出来たから」って。くぅぅぅーーー泣けたーーー!!!心の中で泣きましたよ。聞けば姫は当日の2日前から実家で泣いていたそうです。天気予報の雨に。きっと、2日間泣いた姫の涙の分が、雨の降る時間を遅らせたのかもしない。農園の気象予報士さんは早撮りが出来ただけでも不思議だと言っていたのである。99.9%当る気象予報士さんまで不思議がるほどの天気だったのです。

式当日の翌日王子は姫の為にもう1つのサプライズを用意していました。それは小さなプラネタリウムのプレゼント。小さいけど、部屋の中ではキレイにプラネタリウムする優れものである。王子のサプライズは成功したそうで。そこに至るまでに、姫には秘密の工程がるのですが…それは王子と姫が農園に今度いらして下さった時に姫にお話するつもり。
PS.雨でも、しっかり花火は上がり☆の形の花火もキレイに上がりましたよーーー!